ブレイクダンスの歴史

近年の日本では、テレビでも放送されるなど、ブレイクダンスを知らない人はいないほど、メジャーなダンスの一つと言えるでしょう。一般的な印象は、派手で圧倒アクロバティックな印象を持つ人が多いかもしれませんが、実はそこには奥深い歴史が詰まっていると言えます。そもそもブレイクダンスは、ヒップホップの要素が詰まっています。ヒップホップはラップの音楽、ダボダボのファッションを着て踊るなどのカルチャーイメージを持つ人が多いことでしょう。日本においては曲のジャンルとしてのヒップホップが存在するので、このようなイメージが付いているのかもしれません。とはいえヒップホップはジャンルの一つではなく文化の一つであることを覚えておきましょう。そしてヒップホップを構成する要素のひとつにブレイクダンスが存在しているのです。
若者たちの間で発展していったものですが、実際にどのような歴史があるのかを知っておきましょう。そもそもブレイクダンスとは、正式にはBボーイングと呼ばれているものです。これは当時のカリスマDJから名付けられたものです。Bはブレイクの頭文字をとっていて、壊すという意味を持つと思う人がいるかもしれませんが、実は乾燥という意味があります。曲と曲の間にあるものが乾燥部分ですが、ここではビートが強く盛り上がり、激しく踊るダンスが本当の意味と言えるでしょう。間奏部分で踊る激しいものということですが、これにも由来があります。最初はフットワークがメインでしたが、外国人の間で流行したダンスも1977年頃からはだんだんと人気が落ちていきます。このような中でバックスピンやウィンドミルなどといったレベルアップした新しい技を加えた上で、再びその熱が加熱していくのです。同じ時代にはカンフー映画がはやったことにより、ブレイクダンスの中にはアクロバットな動きがどんどん取り入れられて行きます。その後テーマにする映画がたくさん作られるようになり、盛り上がりが最高潮に達したと言えます。日本に入ってきたのもこの映画による影響が非常に大きいと言えるでしょう。さらには近年では国際競技としてのダンスと注目を集めてきています。当時の若者は貧困層が多かった為、様々なトラブルが発生し、その時にダンスをして競い合っていたということです。このように歴史が非常に奥深く、発祥も諸説あります。近年ではバトル大会なども開かれているので、このような大会を注目することで、また新たな一面を垣間見ることができます。