社交ダンス:ジャワダンスについて

インドネシアの伝統舞踊「ジャワダンス」が注目を集めています。インドネシアの伝統舞踊と言うとケチャやバロンが有名で、他にも無数の種類がありますが、ジャワダンスとはジャワ島に古くから伝わる民族舞踊です。歴史的にはジャワ島の中部にある王宮で発展したと言われてます。
ダンスステップの特徴はゆったりとしていることです。そのため社交ダンス初心者から、よく好まれるようになりました。社交ダンス教室でもジャワダンスを取り上げるところは増えてきており、その簡単さから入会希望者は多いです。
ジャワダンスはそのスローさから動く瞑想とも言われます。「瞑想」という言葉から分かる通り、ジャワダンスは体の動きだけでなく心の動きもまた重要視する舞踊です。踊り手の内面の一致が目指されていて、同時に見る人と舞踊の目的である神様とも一致する「三位一体」が究極の理想とも言われています。そのため、ジャワダンスを極めていくとある種のエクスタシー(陶酔感)をも得られると言います。バリ島の舞踊が激しい踊りをして陶酔感を得るのに対し、こちらは静かに陶酔感を得るスタイルです。
音楽面の特徴はガムラン音楽と呼ばれるものが有名です。ガムランとはインドネシアの民族音楽ですが、銅鑼(ゴング)や鍵盤打楽器による合奏で知られます。王宮で行われるガムランになるとフルオーケストラが用意され、楽士と歌手で40人以上の大所帯にもなるそうです。ベースとなるゴングが鳴り響き、木琴や青銅の琴、管楽器や弦楽器が使われ、心地よい空間が作られます。その癒やしの音楽はヒーリングミュージックにもなると言われています。社交ダンス教室のレッスンが終わってからも、日常のティータイムや朝の時間にガムラン音楽を取り入れてみてもいいでしょう。
ジャワダンスの衣装は、東南アジアの伝統的な衣装が使われます。特徴はビロードで作られた美しい生地にビーズやスパンコールが縫い付けてあることです。オリエンタルでエキゾチックな印象を与えます。頭には王冠のような飾りをつけることも特徴です。ジャワダンスの衣装は少し露出は多いですが、その分動きやすいのでダンスにはぴったりでしょう。
ジャワダンスを学べる場所は、これまで述べたように社交ダンスが一般的です。他には市民向けの講座や大学の講義で教えている場合もあります。まだまだ知名度は低い踊りですが、人気は高まっているのでもし社交ダンス教室があればチャレンジしてみてください。