ポルカダンスとは

社交ダンス発祥で今ではアマチュアダンスのダンススタイルの定番、ポルカダンスを紹介します。ポルカダンスはいわゆる回転組舞踊の一種で、ボヘミアン民族舞踊に深い関連性がある社交ダンスが概要となります。テンポの速い2拍子が特徴で、スコットランドの古舞踊エコセーズとスコティッシュの類似性が指摘されています。
元々は19世紀頃にプラハやベネチア、パリといった地域のサロンで広まりを見せ、その後ワルツと並んでブームが巻き起こりました。ポルカダンスは旋回の種類が10以上ありますが、基本的には男女1組の踊り手が高く足を上げたり、腰や腕を積極的に踊るのが定番のダンススタイルです。また発展型には3拍子のポルカマズルカも存在します。
ポルカマズルカはポーランドの伝統的な民族舞踊で、ショパンによって書かれたマズルカという曲と共に広く知られます。こちらはポロネーズと並ぶくらいに有名で、今でもアマチュアダンスを含めて親しまれています。ただし、現在世界的に定着しているポルカマズルカは19世紀から20世紀に掛けて流行ったもので、14世紀に流行したポーランドの民族舞踊マズレクとは区別されます。ポルカ 踊りの始まりは1800年代のことで、当時は農民達が楽しむダンスの1つでした。
ヨーロッパで人気を博すことになったのは、1837年にプラハでポルカ 踊りとして紹介されたのが切っ掛けです。ブームの盛り上がりは熱狂的ともいえるほどで、瞬く間に誰もが楽しむダンススタイルになり、ポルカに関する曲が数多く書かれています。数ある曲の中には2拍子と3拍子を組み合わせた変種も残されており、踊り手だけでなく作曲家も刺激を受けたことが窺えます。
ただ、ポルカ 踊りの明確な起源というものはなく、自然発生的に生まれて広まったといえるでしょう。日本では3拍子のワルツが有名ですが、2拍子のポルカダンスはややマイナーです。しかし実際に踊ってみると奥深く、踊っている内に楽しくなってくるのが分かります。
独自のダンススタイルが確立されていますし、ステップと回転の難易度はそれなりに高いですから、ダンスに自信がある人でも挑戦してみる価値はあります。激しいダンスではないので競技性は低いですが、男女が息を合わせる必要があるので決して簡単ともいえないです。社交ダンスだと楽しみながら踊れるので、頭で考えずに体を動かしたい人に向いています。伝統衣装を身につけて踊ると雰囲気が出たり、現地の人の気分が味わえますから、ボヘミア地方の文化に興味を持っている人にもおすすめです。