ダンスの種類

タンゴについて知っておくべきこと

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大人だけでなく子どもも行うようになった社交ダンスの種類には様々なものがあり、その中の一つであるタンゴは特に若い世代に人気のものとなります。タンゴは18世紀にイベリア半島で踊られていたという記録が残っていますが、実際にはどのようにしてその踊りが生まれたのかはいまだに不明です。アルゼンチンにおいては下流層が踊るダンスとして知られていましたが、1910年代にはその踊りがパリに伝わり、一気に流行しました。初期のダンスでは向かい合うことはなく、腕を組んだ状態で踊りをしており、その後、向かい合って踊るようになっています。なおアルゼンチンスタイルは無形世界文化遺産として2009年に指定されました。

タンゴの種類は日本においてコンチネンタルとアルゼンチンとに大きく分かれてはいますが、優雅なスタイルのサロン、コンパクトにリズミカルに踊るミロンゲーロ、ラインと優雅さを大切にしたビジャウルキッサなど厳密には細かく分類されています。なおアルゼンチンスタイルの場合は音楽にバンドネオンが使用されており、コンチネンタルではアコーディオンが使われるのが基本です。

日本で行われているタンゴでは海外で踊られているものとは若干違いがあり、日本人向けに踊りやすくなっています。世界標準では股関節を伸ばして立つスタイルですが、日本においては股関節を曲げるスタイルです。これは日本では正座をするという文化があり、海外とでは歩き方と立ち方に違いがあり、その結果踊りに対しても影響が出たのでこのようになりました。

踊りを始める前に知っておくべきこととしてアルゼンチンの場合はサロンスタイルが多く、男女でペアは組むものの、事前に決められた振り付けはないので、男性がリードをして女性がフォローをするという形式となります。そのためサロンスタイルは即興で作られており、即座にその場の雰囲気と相手のリズムを察知し構成を組み立てていかなくてはなりません。一見難しいように感じますが、仕組みを理解すれば自由に踊ることができますし、失敗した、間違えたということは起こりません。パートナーと会話をするように行うと踊ることを楽しむことができます。

なお、タンゴでは歩くことが動作の基本となります。足をきれいに見せることも大切であり、常に両膝をそろえて美しく見せなくてはなりませんし、姿勢を意識することが求められている踊りです。ダンスの種類は様々ありますが、どのダンスにおいても楽しく踊ることが基本となります。